都々逸     



春はまだかと 待てずに飛んで ここにあったと 鳴く雲雀 あした天気と 告げてる靴を ケンケンしながら 取りに行く 満員電車に 余裕ができて あちこち文庫の 蝶がとぶ 下から見上げし 男雛と女雛 今はおんなじ 目の高さ いずれ羽化して 蝶々になる 制服姿は はえぬとも 邪魔な未練は 断ち切ったのよ なのに引かれる 後ろ髪 ∧いっそ髪ごと 切り落としたら 風に吹かれて 飛んでった  ほいるさん  ∧ちょっと不様な ざんばらだけど 風になびくの いい気持ち 春の野を踏み よろこぶ君に おくりたいのは 花草履 春の陽ざしに 墓場の線香 彼岸の天気も きっと晴れ 三の字で寝る この幸せよ 掛け布団・俺・敷き布団 雨に振られて 桜をちらし かぶく車の 駐車場 一番星だと はしゃいだ顔が 見えていとしい 薄暗さ わたしを笑わす 君がいるから わたしは生きて いけるのです 雲がちぎれる すてきな夜よ 弾めノンネイティブの歌 箸転がってもおかしいわねえ 電池転がりゃ爆笑ねえ マウスはチーズを 求めて走る 涎垂らして モニタ前 でっかい樹木の 日傘を差して 轟け我らは セミ男子 歩くたんびに からからと鳴る 氷満ちたる 魔法ビン 大勢の 人の熱意や 力や技が 集うひとつが 胸を打つ 何は無くても 待ち疲れても「おかえり」をいう 幸がある ソメイヨシノは 真っ赤な顔で 汗す 新芽を しぼり出す しがみついてた 木肌を離れ 見上げた空は 青かった  ※蝉 去りて遠くに 隔たる人を やたら近くへ 感じる夜 ついに繋がる 炎のバトン ゴールテープを 焼き切った  月のおそばじゃ 星などかすむ そんでもお供を 致しましょう 遊ぶ時間の あるうれしさを 胸にぐっすり 寝落ちする 嫁に行く孫 二匹の亀が 文句たれつつ にこにこと 歌という字は まず口開けろ!できるできるよできるって!! 小雨に打たれる 気分になった 人の形に 人の熱 バカなやつだと お前は言うが それまで5年は 掛かったし こんなはずじゃも 奇跡の勝ちも みんな飲み込む 退場門 普通じゃない日々 おわったときは 食べよういつもの みそラーメン 聞いてくれるか 赤べこさんや「うんうんうんうんうんうんうん」 おいおいおいこのシーンはおい ポップコーンを キュッと噛む 一寸(ちょっと)法師に 打ち出の小槌 これで幸せ 末永く 帰ってきてみりゃ 幸せそうな 顔して寝ている シンデレラ 君と彼とは 茹でてる卵 ようやくその身を 固めると 言葉遊びを お重に詰めて にこにこ笑って 歳をとる 欲や恨みを 燃料にして 胸にともした 地獄の火 駆除も出来ない 嫉妬の虫が 狭くうつろな 胸に湧く 怒りの回路は 獣の名残 はやく消えてよ 退化して あんないい子を 泣かすだなんて あとで後悔するといい 線で結ばれ 星繋がれる とっちらかりたい 夜もある 体の重さが なんだというの 宇宙の質量 変わらぬわ 他人ひとに苦労を かけたを忘れ 己が苦労に 酔いしれる ほろよい程度が 楽しい酒よ 泥酔されちゃァ ふかい深い/不快酒 「チョコっともらう」と 毎年言うに ギリギリしながら 渡すチョコ やかんシュンシュク 沸いてるかんね 勝手にお飲みよ わしゃ知らん 熱いやかんも だんだん冷めて やがてふらっと 茶を淹れる ツノを付いたらすぐ引っ込める うちのかかあはツノ増える 天の下した お前の道は 天を抱かぬ 者を見ぬ 殻などいらぬと意地はりすぎて 引っ込みつかないなめくじら 根性物など 古いというて 水を飲ませて 受験さす 文句だけなら 意気投合だ 信を問うたら 仲間割れ 替えがきくわと 扱うなかれ 替えのきかない 人の生 誰も分かっちゃ くれないけれど 俺は分かった つもりする がんじがらめにして放り投げ 私を踊らす 独楽こまの糸 花のためだけ 伸びてくならば ほんにつまらぬ 夏の草 泡吹く子どもに 草履をのせる ほら吹く大人に のせられる 海老で鯛釣りゃ 子は分からず屋 エビフライのが いいと泣く 肌も露わな 彼が耳元で ささやく高くて細い「プ~ン」 酒の肴に 塩ぶちまけて 飲兵衛亭主の 邪を払う 歩兵金銀 次つぎ取られ 王を使うは プレーヤー 合えば音たて 弾けてとぶの カスタネットの 縁だもの 懸念事項は 歯みがきチューブ きっとまだまだ 出てくるぞ 「泣いて嫌だというておろうに 大人はわからぬ」 一歳児 会議室 ラウンドテーブル 回転椅子に コーヒーカップは ぐるぐると ヴァレンタインを 夏場にすれば 奴の下駄箱 グロテスク キャラクタライズに 飽き飽きしてか 猫の逆襲 ネコキック ヒビのってる ガラスの心地 これへ突っ込む 無法者 天は人の 上にも下にも 人作らずに 代わりに重しを 二本置く 犬ぶとん 無理やりどかして 寝床につけば 部屋の隅から ふてった目 感染うつしてくるのは あんただろうに 「お前の鼻歌なんか違う」 この筆は よくないかもよと 上手に渡し 問題ないねと 返される 宅はただいま かんじが悪い うかんむりじゃなく おかんむり もっと大事に してやりなさい はやりの女子じゃぁ ないけれど ぐーぐるせんせに 尋ねてみても 1ページ目の 繰り返し 突如虚空を 見つめる友よ 蚊柱あるなら 早よ言えよ ここで死んだら 私の墓に 花を供ずは 春ばかり てんぷら油に やな思い出を 入れりゃはじける あわが立つ 打つ飲む買うなど しないと威張り 怒鳴るがなるは許せない 為にならぬと わかっちゃいても マーガリンすら やめられぬ 表は明るい 玄関灯も 人が居ないと キレている 突然アンタの 雷落ちて 必死で探した ブレーカー 真っ直ぐこちらの 目が見れぬうえ 舌の滑りも 悪いのね 許してくれぬか 親しい人よ ときに気掛けぬ この甘え 予報ばかりを 信じる君は 雨のにおいが 分からない 平気だろうと ゆるめた手綱 なんですなおに 走ろうか 口で御そうと してくれてるが 耳を貸すには 余裕なく かちりかちりとなる拍子木は 心の火事場を 知らず去る 夕日見ました? あいつは何処だ 聞いてもらうわ バカヤロー こうしてこうすりゃ こうなるものと 知りつつどうして そうならぬ 嘘も誹謗も罵声も愚痴も 口をつくから 気持ちいい 君と私は 喧嘩の途中 君は知らないだろうけど 軽くないのよ 女の髪は そうそう易くは なびかない 150台の 世界を見るか? 見渡すかぎりの スーツ壁 器でかけりゃ 飲み手がつかぬ 猪口から溢れる 愚痴を飲む 夢見る時間は たっぷりあるが 夢を叶える 時間無し 涙つたった ところへはらり 頬にくっつく 桜色 うつつ鬱々 今夜は沈む せめて浮かべよ 夢の船 80幾年 睨んでいたが 星のひとつも 落とせない 君のその目が 鋭いのなら 内へ向けるな 傷つくぞ どんなに細かく 絵をかいたって 回って混ざって こままわし 熱い 期待気体は 冷たくされて 目からこぼれる 水になる 家のテレビが 薄型になり 居場所なくした 鏡餅 寒かろうとも 生まれたからにゃ 鳴くしかないのが セミのさが 愚痴をキセルで ふたくちみくち カンと叩いて はい終わり どこで手順を 間違えたのか 絡まるあやとり 千切る糸 うなじのほくろが ぽつりと言った 「どうせ口だけ なんでしょう」 風呂の鏡に 恋文つづり つうと流れる 水の跡 いつも体に コショウをかかえ しおがないなあ 辛いなあ 知恵がなければ よかったのにと 悩む程度に 知恵がある 話が重いよ 密度も濃いよ 星の光も 曲がるほど 座敷いろどる 牡丹の花に おられたのねと 声掛ける 人の気持ちを 燃え上がらせるはずの言葉に 冷やされる 「ん」と答えて っぽを向いた ンと痛んだ 管の戸 ※折り込み 足元照らした 提灯知らず 主が見るのは 月ばかり 髪に花差し 気取ってみたが 落ちぬか気になり 踊れない バラバラ泣いてる 雲の向こうで 背中さすって 十六夜 「いっしょに走ろ」て 言ったが歳に 置いていかれる この心 君はいいひと 凹んでいると 土を山ほど 盛ってくる 耳に涙は溜まるし空の ティッシュボックス ぼこんぼこん さても整理も つかない気持ち 人のこころは おもちゃ箱 「大きな声で」と「静かに」覚え 園児世間へ ウェルカム 何がそんなに 楽しいのだろ 算数のキャラが わらってる 晴れるでもなく 泣くでもなしに 何にもできない 曇り空 天は私を 愛しちゃおらぬ 涙こぼれて 地にしみる 噂は七十五日で消えて 傷は一生 残ってる 風に乗ってく 小さな綿毛 根を張るおとなは 空を見る ∧見上げるだけの大人もたまに綿毛を追っていきたいと  ハルタさん 住んでいる子が 大きくなって イルミネーション 消えていく ひょろひょろ日陰の ひまわり伸びて 生きた明かしに 空の種 鳴かぬ蛍は 蝉には勝てぬ 消えていくとき 惜しまれぬ 桜は毎年 花をば咲かす 俺は今年も 悩んでる コイン落とせば 不幸になるぞ 泉あらため 洗濯機 物のお山を 片付けてみりゃ 右におんなじ 山ができ 潔く寝てしまえばいいと 散った夜桜 笑ってる かける言葉が 見つからないの お布団かけるね 許してね 梅雨の長雨 この傘の下 誘えないまま 夏が来る ぎゅうぎゅう乗り込み 荷物を挟み ドアがペロッと 舌をだす うちの二親 髪切りばさみ すいたものまで 切り離す 銀行員 羊が一匹 羊が二匹 数え間違い 許されない  さよならを するなら全部 片付けてって 私の中の 君全部 ∧可燃ごみの日 過ぎちゃったけど 捨てておくから まとめてね  ふちさきさん  ∧君か私か 分別できぬ 二度と燃えない ようにして 使いづらいな このハンカチは あれをあの時 吸っていて なんやかんやと 理由をつけて 見下したがるは 己が靴 哀しい季節が もうすぐ来ると知ってる今年の 頼もしさ はじめて咲かせた忘れな草を 渡したいのは過去の人 惚れたところで 作品追いは いつか終わるよ 悲しいよ よかれと思ってしてるのでしょう よかれと思って黙っとく 元気出しなよ どうにかなるよ 惰性でお家に 帰れるよ あすが天井の 豆電球のほども明るく 思えたら 夢を運んだ あのキャラバンが 去って悲しい 朝が来る 大人になるのが 階段ならば なぜに降って 行けぬのか ∧非常階段ならば行けるさ 大人の駆け引きを学べ  ハルタさん  ∧あなたが先です いえあなたです 礼儀謙虚で 避難する 愚痴のつるぎが黒髭ゲーム 全部わたしにぶっ刺さる 苦労しがいの なかった時は 枕にかけましょ 全体重 月に涙し 伏しては泣くが 伏せば見えぬで 顔上げる 母が「わたし」になり帰宅する 田舎に不幸が また一つ 気使い同士が 対面すれば 緊迫静寂 息を呑む 無理はさせまい 拘束すまい 使えないのは 捨てるだけ 「電話掛かって きませんように」 そしてうわずる 舌を噛む うしろで理想の 新人語り なぜに涙が 出てくるの 誰も彼もが あなたを月と見てはあなたは 痩せてゆく 言葉は古びた 液体糊よ 口が固まり 出てこない 井戸の幽霊 打ち明け話 蛙なかせる 共暮らし 気分沈まば 浮力を上げよ 塩が足りぬぞ あとお酒 すきの二文字も 仰々しくて 傍に居てくりゃ いいのにさ 今日は電池が もう切れたから 泣いて荒んで またあした ツリーの部品が 毎年減るが サンタの仕業に 違いない チョークで描いた 線路の上を しゅっぽしゅっぽと 走ってく 雨粒残らず 避けようだとか 遊び横切る 若ツバメ 前頭前野を ふくらませては 風船みたいに 夢を飛ぶ はまってるのが ばれたくなくて 「なんかさぁほら あれあるじゃん」 金魚の近況 いつでも同じ ぬるま湯の中 クルクルと ネットへつないだ 瞳を閉じて どこにも在らざる 夢を見る 大人になったら つけよとしてた 少女時代の コレクション 愚痴を言うから お前も愚痴れ 負に負×掛れば 正になる 旅行帰りの くたびれバスは 窓を枕に ねむってる 天理に沿わんと おてんとさんの 早寝遅起き 真似る冬 あっちに伸びよか こっちにしよか 風に吹かれて なやむ枝 公衆電話の でっかい受話器 耳にひんやり 垂れる声 中は特別 おいしいのです ここにあるのは その残り  ※ドーナツ 撫でず触れずに じーっと我慢 寝てる仔犬を 可愛がる やまは知らぬは あの世も知らぬ とかく浮世は 色と酒 腹が減っては 戦はできぬ 白いご飯に 白いパン  ※紅白戦 ∧肉がなければ精力つかぬ 赤い牛肉レアで焼く     せいやさん  ∧肉もミルクも みな生み出した 母牛ばんざい いただきます ∧主食のお供に色々な赤 鮭フレークがおすすめよ     ほいるさん  ∧赤身をくるりと ご飯につつみ 塩をまぶして にぎり飯 糸がだめなら 網ではどうだ 蜘蛛が地獄の 底引き漁 聖人君子で なくてもいいと ばーかばーかと 笑いあう 美味い美味いと 食べてる人に なんでレトルと いえようか ライトにきらめく 金銀砂子 金管楽器が 鳴り響く ロレツまわらぬ 酒場の客が シャメだシャメだと 身を寄せる ぼんやり日曜 ボタンもあけて 心はどこへ 飛んだやら さむいさむいと 足だけのばし 隣ぶとんで 温める ナイフもランプも 詰め込んだけど 結局出先で 使わない 君をいつでも 見つめてるのに 届かぬ電波 スマートフォン 川は流れて どこどこ行くの おっとググんな 地図出すな 誰にも知られちゃ いけないけれど いま屋根忍者が 走ってる もーすぐ駅です スマホをしまう 荷抱く位置どる あくびする こんな雑誌は いつもは読まぬ けれど見栄張る 美容室 ちっちゃい頃から 抱えて寝てた お布団ビリビリ 怒れない 食わず女房が 髪の毛解いて 喋り足りぬと 口開ける だんだん太っていく三日月は 空の高みを 目指してる わたしの知ってる ゴセンゾサマを 母はしみじみ 懐かしむ 愚だのコレだの 母御は謙虚 なんのこっちゃと 洟ボウズ 人に言えないこと 薬なら はれやかさわやか コマーシャル 半可狐は 化けきれてない 見逃す優しい 狐たち 通行人 避けて縮まる 君との距離と 赤く張られた 散歩綱 吉田兼好に 学んでみれば 軒長ばかりで パラシュート 付箋開いて 己に問うた 何が面白かったんだ? ガラスのヒールは 案外強い 踏破しちまえ シンデレラ 錦着てても心はノースリーブ 袖を引いては下さるな 楽は苦の種 苦は楽の種 苦楽の端緒は人の種 10曲歌って 真っ赤になって お風呂場エコーに のぼせてる 足の先まで 血が通ったら これはけっこう よいお風呂 身を削り 書いた論文 時代は進み 今じゃのんびり 鉛筆業 ぷかりふわりと 浮いては沈み 風船遊びは ひも頼り 「母星は何処とか 小さいことだ 地球人よ」と 宇宙人 いつの誰かは 知らないけれど 誰もがみんな 知っている ハ―トのかけらを 集めてみれば 四つで器が でかくなる おそるおそると 初めてみたが 君もゲームに 喰われたか 古いたまごに 電池を入れて 逝った時代を 育ててる 対戦相手がどこにもいない 右往左往のグレイモン 都々逸も うたいつくして三味線枕 楽にわたしはねるわいな (都々逸坊扇歌辞世) ∧カラオケも うたいつくして リモコン枕 楽にわたしは 寝るわいな ※体育祭 柱つかんで グルグルまわり 設営テントが 崩れ落つ   ∧無邪気な主将に 苦笑をもらし 組み上げていく 一体感   トマトっぽいさん  ∧怪我はないかと 組飛び越えて 加勢参上 生徒たち     ほいるさん ビニルテープを ちぎって裂いて 赤いかつらの できあがり ∧こちらも負けじと かつらを作り 白髪の父兄と 間違われ    砂漠谷レマさん  ∧そこらに増え行く 紅白かつら 真面目にやれと 笑う人  トマトっぽいさん 前へ次々 詰めてく生徒 砂に描く絵が 仕上がらぬ スーパーボールで 玉入れすれば 跳ね付くグランド 大混戦 球をつくよに もてあそばれて なおも恋しい たなごころ 誓いあったら ちぎって渡す 新粉細工の 女ゆび 手慰みにと 鶴折る癖に 隠れ潜んだ 父娘の血   ふちさきさん ∧残った端から 四角をちぎり 大小折り出す 親子鶴  ∧大小並んだ 折り鶴二羽に さらに一羽を 添えてみせ   ふちさきさん 子ども時分にゃ 思いもよらぬ サンタの袋の その重み 百と八つの 鐘ならしても 消えやせぬのは 子煩悩 君は天気屋 教えておくれ 明日は出掛ける 約束だ 惑うはずだよ あんたは磁石 針が指さずにゃ いられない 七夕や 銀河の片すみ 恋人二人 会いたい会えぬと なやんでる 田舎のおみやげ 桃ほおばって 君のいとこの 話聞く 「星がきれい」は わかった了解 はやく帰って あったまれ 恋の雪道 あなたの付けた 足あと踏み踏み 歩きたい 温度に匂いは あるのでしょうか 他人ひとのぬくさが 欲しい夜 抱けばはじけて 消えそな泡を 飽くまでそっと 包みこむ  ※旁 恋の歌などガラではないと 素性隠して送る文   小早川さん ∧まさかと幾度も見返すけれど その度ちらつく顔がある 醤油もソースもこしょうもいいが きみに電話は かけられぬ 自転車またがり スタンド立てた まま漕ぐ恋の 空回り 窓から見えてた 桜が逃げた あの子のクラスじゃ 見えてるか 猫よ猫 おまえを愛して しまったからは 他の何にも 愛せない 花はいつもの 待ち合わせ場所 青葉にあなたを 見失う どんな苦労も 厭わなかった せいで只今 この苦労 お高くとまって 輝く月も 影が被さりゃ 赤くなる 世間話を したいがために 「空はどうして青いのか」 お菓子あげるよ こっちを見てよ 敵は車窓の 富士の山 チャリがチャリンコ 押し倒してる 風がヒューヒュー 囃してる 相合傘には 小さいよねと 太陽に焼かれる 肩二つ 月を差し置き 夢中で星を探すお前に 惚れている 提灯 人混み 太鼓の音を 離れざわめき増す心 目すら合わせず ただ街灯の影であなたに 触れた夜 ますます寄り添う 時計の針の下であなたの 帰り待つ 恋の未練は トカゲの尻尾 切れたはずでもまだ動く 君がハミングするのを聞いて その歌好きに なりました 伸びるよるがお みづからおもい つたえそわせて 垣隣 川に浮かべた 月影流し 主の御元に 届けたい 蛾とて知らんわ なぜ果てるまで わたしゃ灯りに ぶつかるか ∧果てまでも 熱からむとや 身と心     羽打ち交はし もす(燃す/moth)とこそ思へ   惨状厨納言さん ふらふら自由な 紅とんぼ ついにとまった 竿の先 織女伝説 海をも超えて なおも渡れぬ 天の川 皿が狭いの 仕方がないの あんこにいいよる うわきなこ ※ぼた餅 どうかそのまま 熟さぬままに 旬はあっさり もがれてく ラップ破いて ラップを掛けて なかなか帰らぬ 人を待つ あなた慕って 懐熱い 衿を正して 乱したい 君の首もと 鈴ぶらさげて なびくたんびに ならせよか 虫の寄らねば 自分で筆で 撫ぜて大きく する苺 高嶺の花をば 引きずり落とし 床へ舞い散る 白と赤    砂漠谷レマさん ∧黒い川とり 谷間へ流し 口を近づけ 吸い寄せる あんたを世界に 広げたような 夏の温度は 大嫌い 涙の海に 沈んだ笑顔 呼吸いきも出来ずに さがしてる 激情抱えて 海に消えるの ねぇだんまりの 人魚姫 君の心は 鍵付きだよね 驚きたいから 開けるんだ 白をぶっかけ 無心に指で 磨けばてかてか 泥だんご 金の寝床で ぐっしょり濡れて 二頭並んだ さんま缶 洗濯バサミは Aから噛んで 開いて挟んで H型 苛めてくれるな小雨の傘よ 濡れていくのにまだささぬ 薄衣破いて 帯をば捨てて 開けて顔寄せ さァ読書 かたい枕に 貯金を積んで 高値のあなたを 夢に呼ぶ めんどくさいと 思うのだけど 味のいいとこだけ愛でる 君が欲して 僕が応える 望むは都合のいい本能 花火の火花の 一だとしても 君の視線を 奪いたい あの山超えて ベランダ超えて 窓枠超えて 会いに来た 桐の箪笥も かなわぬ宝 嫁入り道具に 母の味 爱がぴったりくる仲だった 近頃習った 簡体字 思いもよらずに 寄り添う夜に よれよれ二人が よろしくと 小声も逃さず 心配をしてくれる貴方に 甘えきり 水玉模様に 恋して落ちる 雨粒はじいて 落とす傘 コードレス電話見えぬが 気の多いこと 固定おいらは 生一本 真逆まさかと思わせ この睦まじさ さてもめでたい 比翼鳥 人も季節も 似たものでして 去ると来ぬとは 美しい まんざらでもない人夢に出て 今頃あの人 誰の人 ∧紅葉と共に 去りゆくぬしに 花が咲くとき 会えるのか   Y.Gさん  ∧想う灯りの 途絶えた冬が わたしを殺して しまわねば   ∧ぬしの温もり 思い出しては 気持ち温め 蕾見る   Y.Gさん 武士の思ひを 移せる顔で 白き襷を 締め直し   卜部さん ∧血潮たぎらせ 取っ組み合って 白い衣に 土をつけ  ∧土を付けたる 我が身を案じ 駆ける娘の 白き頬   卜部さん   ∧様にならない 所を見せた 頬の擦り傷 血がにじむ    ∧勝てずごめんと 俯く我に 白きタオルと 白き笑み   卜部さん 円で話を 満たしちゃならぬ 夫婦円満 遠ざかる 中途半端に 優しいだけに ほんに始末の 悪い人 ∧繋ぎ続ける気もないのなら 離してくれりゃ好いものを せいやさん 恋に焦がれて鳴く蝉よりも 「飛び込んでこーーい」と鎌開く 恋に焦がれて鳴く蝉すらも 恋に破れて裏返し 雲にほんのり 霞んだ月の そんな綺麗も ありですね えいきゅうの愛なぞ よく分かんねえ びいきゅうの愛で 映画行く わたしに惚れてる あなたが嫌い ほんとのわたしを 知らぬもの 傷つけようとも ほっときゃせぬと 君はやさしき 構イタチ 言えない想いを 奥歯に噛んで 飲めばストレス 吐けば毒 水にうつった 花火をねたみ 葉っぱ広げる 蓮の花 休み時間に 我が腕見よと グランドピアノで タランテラ   鉄仙さん ∧我も見せばや そろそろ代われ 高音鳴らして 催促す 罪な人だよ 瞼を塞ぎ 人は悪だと 教えこむ 濁った気持ちを 結晶化して 爪の先から 切り離せ 傘を届けに来たかーちゃんが 相合傘を 破ってく 顔から出てくる 頬紅塗って 今日も私は 恥ずかった 都会あかるく 徹夜のホタル 飛んでいるのは 飛蚊症 雨垂れやがては 石をも穿つうが 足の小指は 靴下を 知らぬ間に 掛けられていた タオル跳ね除け 子は眠る 理解出来ない「簡単だろう?」そういう訳が 分からない いいとこ見せよと 肩肘張って 隣のあたしゃあ ちと痛い 妥当な現実 有利な嗜好 間違うことなど ありゃしない ジャッジメントは いっぺん人を 生きた神様 やりなさい 譲ってやろうと 耐えてはダメよ そうと向こうは つゆ知らぬ 質問するなら シャベルにしてよ 白木の杭とか やめてよね 暦どおりに 季節は来ぬが 時間通りに 朝は来る 深夜にラーメン 我が隣人は いただきましょうか 匂いだけ 流行りの 退廃ソングに浸る そんな資格も ないくせに 彼に娘が できたら言って 「下手な遊びはよすのよ」と それでも許して もらおうなんて よくよく私を 知っている 誰が泣かせる 大事な君を 代われるのなら 謝りたい お前のためだと 口をばつぐむ 勝手な答えに バツつける 学べ学べと お主はいうが 学ばない事 学べない 狭いお人ね 心も床も 布団取り合い 足が出る 騙されないわよ カオを見りゃわかる 口に嘘して 目に真 「花になりたい」花には言わぬ よく知るじゃなし なる気なし 見詰め合ってる 陽とひまわりの 影で悋気の 花が咲く スイッチ弾けば きちんと動く 古いラジオと 不義理者 声のデカくて細かい人に気遣いレンガの道を敷く はなにつくのは 不本意だろが お互い様だよ 花粉症 ぬしの話は 異な隠し味 きいちゃいないし 鼻につく 空にたなびく 白雲取って 山ははなかむ へっきしゅい よせよ輝く 黄金の蔵も 閉じ籠められれば 真っ暗よ 蜂が寄るのが 気に食わないと 植えて摘み取る あのお方 時のおもては ゆったりうごく 時のうらでは 歯がきしむ 勝つと思って 打ってた碁石いしを 旗色悪くて ぶち負ける 手と手つないで 輪っかになって 外のお人にゃ 背を向ける そんならあたしは 鬼役になり 死ぬまであんたを 追いかける 西日ばかりにゃ 勝てないだろと 寄れぬ大樹の かげを踏む 新は認めぬ 思い出補正 青春時代が 牙をむく 雲に隠れる あざとい月と いやに湿度の 高い夜 憎い夜明けの 光の中で 君の寝顔を 眺めてる 顔も名前も 晒さぬNINJA Facebookに 弾かれる 記録したって安心感と 再生できない謎変換 2分おきごと ロックを外す 指の動きが 憎らしい あれとるこれとる 新入生と とられるとられぬ 4年生 パーしか出せない ジャンケンだから チョキを出す奴 平手打ち 過去の自己など 会えぬでよろし 頬張りゃ引っ攣りひっつり 残るでしょ 飛べる小鳥は 私のように 太い足なぞ していない  マリオカートも ボンバーマンも 結局勝つのは 持ってる子 主が言うなら 構いやせぬが 奴が言うなら 殴りたい 花は咲いても 身は山吹よ ほんに身になる 人がない ∧花は咲いても 所詮は草よ ほんに木になる 人がない 神はいないし 仏もいない だってアタシに 彼いない あれは正しい 青さじゃないと 届かない空 にらむだけ リアル忙し そんな今宵は 現実逃避に いそがしい 心の中では 百ぺん殺し 明日も笑顔で 会ってやる だせー石器wwと 新人わらう うるさい社長の しんせっき 別にいーよと この大らかさ 貸しにしている 狭量さ 「だから前から 言ってるでしょう」 それでも私は 聞いてない そんな丁寧に 時間をかけて 断らなくても いいじゃんか 世渡り上手な あの子はコアラ いつも縁(ユーカリ)に しがみつく お前こっちに 尻向けるから 振ってる尾っぽが よく見える わかるところに 片付けようと 親が勧める あれやこれ わたしゃそうとは 思いませんと 言ってやりたい ツメを噛む 挨拶の先に 何書かれてる 心臓の鼓動 はやくなる いさぎよく 散っていくのが 良いとは言うが しがみついてる ものも居り 今日の失敗 明日の不安 背と背合わせて 見ないふり 傷は舐めあえ 遠吠え響け 共に荒地へ 狩りに出ろ 写り込んでは いけないものが 写っているわ 寝癖とか  月をいただく オークの枝に ひしめきざわめく 飛鼠ひその群れ  ※飛鼠…こうもり 宙におかしを ふるえて置けば 透明人間 ほくそえむ 魔女の大なべ グラグラ煮たち 甘いお菓子に 合う紅茶 かぜに吹かれて ゆらめくボロ着 うめくゾンビが まちへ向かう ※折り込み 灯りのろうそく 取り換えてやろ 迷わずお家へ お帰りよ 甘いぞお化けよ これがトリート カカオ90パーセント 高速道路の おそばの墓で 霊が見ている 盆渋滞 生きている内ゃ 満員電車 死んだあとには 茄子の牛 神を欺き 仏を騙し 閻魔の前では 泣き落とし 神を欺き 仏を騙し 閻魔の鏡は 容赦なし 人は死んだら 火星に行くの 地球に近くて よいトコよ もとは綺麗な その花びらを やだわやだわと 散らす薔薇 理屈をまっすぐ指す羅針盤 感情の磁場で ぐーるぐる ころころコオロギ 秋夜は涼し 部屋にあらわれ 嫁はぎゃあ わたしゃ鳥よと 危険車走り 道路のかかしを ぶっち切り 何を取ろうとした冷蔵庫 ドアを掴んで 凍りつく おわりははじまり いりぐちでぐち 永久迷路に 非常口ー!! 樹だか枝だか 伸ばしてるのに すっぱり切っちゃう 世の終わり ひらきとじする 世界の絵巻 神のひざ元 巻き取られ 君との間に 生まれた言葉 知らない誰かを 遠ざけた 蓮華の花なら つぼみをほどき 白き見するに 闇もなく 境内、館内、 捕まるなかれ あれが天下の うんちく屋 あのこはミキサよ 泡立て機だよ 人の心を かき乱す 嫌われてるって こぼせば最後 ホントにホントに なりそうで 仕事抱えた 背中の殺気 くるっと戻した デスクチェア 今日の生き方 語ってみても 明日の生き方 誰が知る クリケットから グーフィーのまで 何でも着こなす 謎の人 生まれ年見て がっくりされる それもまもなく 過去になる サクラひらひら ツバキはぼとり あとは一緒に 土の上 地面這えずに 根も出せぬまま 支柱に縛られ のたうつ身 相槌の 仕方ばかりを 考えている 怖いお方の お説教 水の恵みと 日の輝きが 好きな芽だけど 沓はイヤ まっくら森は 不思議なところ 逃げれば逆走 さようなら 耳から注いだ やさしい歌が 寂しい心に 落ちていく きのう一緒に 遊んだものを きょうは一人の けんけんぱ 放つ言葉が 空へと消える そうそう長くは 耐えられぬ 涙浮かべぬ 甘え下手なら 文字を浮かべる わけもない たいらな言葉を浴び だんだんと 僕も平たくなっていく 叫びたいよな 消えたいような この晴天の 青臭さ 白い桜が 空責めるから 青じゃいれない 花曇り 内気口下手 並んで歩き 二人にあるのは 天気だけ 雨がすごいという通信の 音が響いた 無音の夜 即席アンニュイキラーが発売 いますぐコンビニへと走れ! こっちは知ってる むこうは知らぬ なんのこたぁない すれ違い 参考文献 ジェンガに負けて そろそろ深夜の ティータイム 脳みそおんなじ 次元にあるが 違う世界に 生きている 故郷とメニューと昔の女 ちょいと見ぬ間に 様変わり  宇宙の果てまで 行けたとしても 分かり合うのは 難しい ちょっと貸してよ ほら重ならない 君と私の 運命線 こんな悩みも 入るのだろか 生き物の不思議 カテゴリー 光吸われて 出てこられない だから見えない 心(しん)の穴 選者に選ばれ 残った一首 はじいたカルタが 宙を舞う ふんわり桜が 手招く母校 二度と君とは 会えぬ場所 とんだ衣を 着せられこれで どこへ行けって 言うのやら 都会の孤独が 極まりなくて 呼び捨て喫茶が 繁盛す 水彩絵の具を 流しで洗い 色が無色に 食われてく 目と目あったら 逃げられる側 だからネコには かなわない 猫は特だね 人と目合わせ 逃げてもだぁれも とがめない 「空を見上げりゃ 今夜は無月」 そいつがお星の 寂しさよ 間違えたねぇと 笑いかけても そこにあるのは スピーカー 回る地球の 速度が遅い 布団が平らでない夜は 杯を空にし ティッシュも空に そして心も 空っぽに 人は地面に 生えてるものさ 戻っといでよ 上の空 思い出し花 偽物なれど 香りとどめず 消えていく 話の種蒔きゃ 花盛りけど 蒔くものないのも 荷が重い 花は野の花 けなげに咲いた 月は野の月 独り見る ありとあらゆること考えて だから地球は 黙ってる ∧H2O 地球を巡る 今宵我から こぼれ出す 人が鬱々するその代わり 雪でも降っては くれまいか 部屋に居る間に 罪過が積もる ことば返すも 億劫な 長い旅路をきた渡り鴨 受ける池なきゃ 浮かばれぬ わがまま通して その後にまだ 誰かとなりにいて欲しい 目では見えないもの見え過ぎて 時にはぎゅーっと目を塞ぐ よくある話と 笑ってるけど 本当だったら 引くでしょう? 己がベストを 突き詰めたなら いないがよかろう 欝の宵 (寂しい寂しい) 心の中じゃ 兎の死体が 山となる うさぎ死んだよ 死因は君だ さみしと言えない 耳だった 空を飛ばない ペンギンたちの 檻ひとつない 青い空 人の幸せ 祈れる日には きっと私も 幸せね この世で一番 かまってほしい そして放っておいてほしい あの星この星 テラフォーミング だけど一人は やまぬ夜 コンビニ弁当 わびしく食べる だんな割り箸 妻用事 拾い手のない 切符が踏まれ 電車が入った 6番線 誰も彼もが 苦しむように 誰も彼もが 寂しがる 重なりきれない 三原色の 黒の端から 滲む水 今日も誰かが 見てると信じ 無音で打ち上ぐ 花火玉
ゆるゆるヒールが 突然脱げて 先に階段 駆けくだる 無言電話が 掛かって来るよ 公衆電話の 墓場から 傘という字を 開いてみれば ふたりきりには 程遠い どうすりゃこの距離 縮まるものか ホックとホックの その間 あんなに好きだと 言ったじゃないの フトンが真夏に 化けて出る ウチュウ一個を 買い取りたいが そんなお金が 何処にある? 天からお金が 降ってきたけど 風にふかれて 飛んでった ひどい花冷え 死体がクシュン 散った桜が舞い上がる うちの亭主と こたつの柱 たたんで仕舞えるとこがいい 「私的には無し」なのですね 私的には「はぁ」ですね 怒り上戸の 隣に仕舞い ちょっと痩せたか 右大臣 昔見ていた アニメの曲だ 理屈ないです それだけです 兄貴 今のはネタ振ってきた顔か あいにく 知らねえな すっげ眠たい 指動かない Zを打ち込め どこまでも 明日はちょっぴり やな事がある 台風ばっかり 調べてる 網戸如来の 光明だろと よってきた蚊が 血を摂取  「寒いんですけど」 夏、クーラーはあつい視線を注がれる ∧見つめられては火照ってしまう熱を吐き出す室外機 ほいるさん 君は野に吹く かすかな風よ いつもそよそよそよそしい よりどりみどりの 健康法だ 一つくらいは やってみろ ひとと目が合う タイミングずれ 三度四度の 首お辞儀 歩行者信号に 住んでるふたり 互いに顔見たこともない 友は突然 離れていった 切符さがして 壁際へ 父局 母局 機嫌が悪く 電波仲介する子ども 筆記用具と 心はひとつ 折れたり 切れたり 削れたり 「神仏」という字を ほどいてみれば 「ネム」といいつつ 伸びをする 脱という字を ほどいてみれば 月にうさみみ お兄ちゃん 使っちまって いいのだろうか? ひっくり返すと こばんきちょー 九代看取った 亀物語 「あれはどの鶴だったっけ」  目玉がねんねんねむいと叫び ころりぽろりと 落っこちた フラッシュバッグに 思い出詰めて 網棚あたりに 忘れたい 立てばラオコン 座ればロダン 歩く姿は イマヌエル お菓子売り場で キャラメル噛んで 3分以内に ここを出る あついあついと思っていても 三月もせぬうちあきがくる ∧あついひえるが続いていると きるのがどうにもむずかしい つれないもんだよ トイレの女神 用が済んだら 「じゃあ」という 毎日ログイン 素敵なギフト 代わりに時間を ご頂戴 炭水化物を 食べ過ぎまして 腹は出っ張る 気はへこむ 海に「ばかあ」と 叫んでみれば 「親にむかって何をいう!」 どうも近ごろ 天気が読めぬ 明日は霈になるでしょう あの人の 家はどこかと 尋ねる人に 何をする気と 問い返す 適当に仕舞った 掃除のロッカー 開けて箒に 殴られる 井戸の蛙が まあるい月は 井戸の特異と 議論する 井戸の蛙が 空打ち眺め 井動説をば 打ち立てる 井戸の蛙の 空縫い合わせ パッチワークの 空が成る 井戸の蛙の 神話にあった 果てなく果てなく 続く空 高くそびえる 富士山のぞく 雷さまの 私生活 夜空とは眼鏡無しでは見えない星と三つ四つに増える月   ごろーさん ∧夕暮れは同級生かもしれない顔と一羽でつがいになるカラス あたしゃ宇宙の ケシ粒だけど 拡大してけば やはりいる 腕をのばして つかんだ星は たったひとつの 青い星 カーブミラーを 浄玻璃にされ 曲がったこととか 出来ません 天気予報の 傘アイコンが みんな吹っ飛ぶ 台風日 散れどまだもう 一片二片 桜は言いたいことがある むかし西から 来たタンポポが 綿毛のせるは 東風 企業戦士の 手元の文庫 切ったはったの 大勝負 春嵐 コートTシャツ 長そでパーカー 絡まりまわって 空の上 ゴミはゴミ箱 衣服はタンス 待ち合わせをする 床が混む アイコンでもって 正体知れず 老若ニャンコの 別がある 帰り道すら 照らさぬ秋の落ちた釣瓶を 引き上げろ バックライトも お人が悪い 寝かせてあげりゃぁ いいものを  過ぎ去りし日の 人影こめて 季節ごと咲く ガクアジサイ 噂の数ほど もりもり咲いた 心変わりの ホンアジサイ 夏のスイカと 改札suica 客にばちばち 叩かれる 魔女が塔から 登って下りて 髪を梳いてる ラプンツェル 天の川から こぼれた露で のどを潤おす 朝の牛 ミルク色した 真昼の月が ぎゅうにゅう雲の ひとしずく ガラス一枚 隔てているは パンを買う人 買わぬ人 朝は女のコの贈り物 夜は男子の紙袋 お菓子作りが得意な人に どんな土産をしたらいい 青の天井 いちょうの柱 人を追い越す 風ひとつ 魚焼いてる においがするね 炭になるまで 焼いてるね ∧それはいけない 僕らの出番 猫が駆け抜け 路地裏へ   砂漠谷レマさん   打ち上げ花火の 魚拓を採って 夏の自慢に すればいい 押し合いへし合い 不幸せなら 花火いっぱつ 打ち上げよ 風で転がる コーヒー缶が ペットボトルに変わり 夏 人の喧嘩の 歴史を学び マークシートを 塗りつぶす 下向き歩けば 視界をなかば、世界をなかばも 塞ぐ腹 知らない誰かの 知らない家が 夕焼の空を 隠してる 私が決めなきゃ 嫌なんですと 予測変換 先走る 飛んで火に入る覚悟の虫が ガツガツぶつかる 電気カバー 尻尾くるりとマフラーにして 成人式するきつねの娘 クジャク撮るのに フラッシュたけば 羽の模様も 目をつぶる 学生会館 はかまが並び 出てく子達の 服えらび 人に尋ねず ググれとならい そして婚期は 逃げていく 男子たるもの 雛飾りつけ 小道具の剣で 勝負する ソメイヨシノは 大勢で見るものだ しだれで 今日はいい ただいまマイナス10番滑走 本番まであと1時間 「わたしゃ殺さず 外へと逃がす」 難易度あげれば 虫の刻 売った本より高値の本が 売った本より場所を取る デスクトップを 張り替えたのに 窓(ウィンドウ)を開けば もう見えぬ 健康体操 テレビの前で のたうつ巨体は うちの妻 携帯電話は 鳴らせばいいが めがね見えない 見つからない 地面に落ちてた プーさん今は フェンスに移った 駐輪所 銀の鞍にはだあれもいない 金の鞍にはお姫様 月が登れば 会えるたぁ古風 人さらいだよ 月曜日 お日さま登れば 別れたぁ古風 一緒に過ごそう 日曜日 山の頂上で 売ってるお茶に 高い高いと ケチをつけ アミューズパークで 売ってるジュース 買わい買わいと ほめたたえ うれてつまれる さくらんぼの実 うれずつまれる ワゴンゲー 国境くにざかい 立てばこの身は 二国をまたぐ わが身の終わり美濃尾張は 天下人 巨大海獣 船呑みむせる 時は大航海時代 届けたいのか 梅花の香り 根こそぎ折りそな 暴れ東風 あたま重くて 持ちあがらない 寝っ転がってる 雪だるま 背を見せつつ 雉鳩逃げる 首を振りつつ 土鳩寄る 迷い出たのか はたまた野良か 次の車道を 渡れるか お互い袋の鼠じゃないか やぶ蚊飛んでる エレベーター 額集めて メニューをのぞく 決まった者から 抜けていく 寺社に行っては 買ってるもので 守られ過ぎてる あの鞄 簾が斜めに なってる家で むこう見ながら 押す呼び鈴 パソコンしばらく 放置をしたら なぜか現る 大自然  ※スクリーンセーバー ハトにヤマセミ オシドリメジロ うさぎいなけりゃ 空跳べず ※切手 思わずマジレスしそうになって うおお鎮まれ我が右手ぇ!! 人が集まりゃ 文化が出来る んで犯罪も 起こり得る 振られなければ 髪切らぬなら 歎きの海じゃん 美容室 椅子は四脚 その場に五人 誰も座れぬ この不思議 「合わせてみかんはいくつでしょう?」て 割らなきゃわかんないでしょう? 後から車が 走ってくれば 引きずる歩みも 跳ね上がる 元気なんだか 苦しいんだか オブジェばかりが 増える町 地面で揺れてた 何やら黒いものに落ち葉が 触れるとき かすみ眼や 空に浮かんだ黄色い鈴が りりり鳴ってる秋の宵 定点カメラを向けられ北の星が 夜空をぶんまわす 花も葉っぱも 失った樹の 枝で咲いてる お月さま 水をあげれば ズワリと音がするほど渇いた 植木鉢 デスクトップに 散らかるファイル それを再現した机 話はあっちへこっちへ飛んで カーソル黙って点滅す 朱色のベランダ 室外機風 夕立前の あたたかさ 2億4千万の瞳の 閉じてる夜中に 開く2つ 棚の上から ダルマが落ちた 居直る姿が まっすぐだ ※折込 月を扇に透かしてみれば 暫く食べない菓子思う 藤は色褪せ 躑躅も枯れて 次にはなつく 栗の花 冬のセーターは マジックテープ バリバリ鳴らして 引っぺがす 風呂の蓋開け ぎょぎょっとなるの 健康長寿を 祈る日は 月を喰らおと 狼暴れ 鍋釜叩いて 追い払う 今晩は 人も多いし 月にも近い 空へぶつけて 乾杯しょ 光ってないのと 無いのじゃ違う 二夜をなくした 十三夜 うさぎ、うさぎは ロケット見ては わたしを月まで 連れてって 月のうさぎが 天竺鼠 つれて飛び立つ 飼育小屋 忘れ物して 戻ってみれば やけにあかさを 増した月 星は蜘蛛の子 冬風吹けば 糸でばらりと 垂れ下がる ∧秋をへて蜘蛛の糸こそ上りけれ     露の星また白雪と散る   惨状厨納言さん  ∧雪をひとひら 手にすりゃ消える 糸繰るくもの 蓮の池 砂糖まぶした金木犀とクリーム入った銀木犀 届けたいのか 梅花の香り 根こそぎ折りそな からっ風 虫もカエルも 鳴かない夜に 耳を澄ますは オリオン座 とけたとけたよ 影雪とけた むっつり黙って 雪とけた 風の寒さに 自転車とばし 梅の香りは 一呼吸 標本の ようなガラスの 向こうの春は 4時5時6時に色褪せる タンポポロゼット 角度を図る 最も南に陽の入る日 「々」← これなんぞ? 佐々木と打って 出す漢字(川柳)  ∧なんとよみます 「々」←この謎の文字 日々と一緒の 「くりかえし」                              ふちさきさん   ∧謎解けた!感謝の言葉 お々


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